積 算 (千葉県様式)
数量調書を作成するだけで、ほかの必要な書類はすべて自動作成されます。

【数量調書の作成手順】
1.科目を選択します。
 科目を選択すると Kos は必ずその「区分」(木造建物、工作物等)を聞いてきます。
 区分はブロック単位で編集されなければなりません。最初の「1.仮設工事」を木造建物とした場合はそれに続く例えば「2.土工事」等の種目は必ず木造建物を選択します。途中から工作物にする場合はその行で改めて「1.仮設工事」のように番号を「1.」から始めます。
2.科目に対するその内容を単価マスタから取得したあと「式」を入力してその数量を作成します。
3.廃材処分費は科目ごとに作成してください。
4.数量調書が完成したら「エクセル転送」を実行します。
 以上で完了です。

【数量調書作成の実際の流れ】
1.単価マスタの選択
 工種の科目を選択するには工損単価マスタを開き、その科目(工種名称の頭に「.」ピリオドが付く行)をダブルクリックします。
 単価マスタを選択する方法は以下に示すように2通り(A,B)あります。



2.科目の選択
 工種名称の頭に「.」ピリオドが付く行(その表の先頭行)を科目名称として選択します。「.」ピリオドがない行は科目名として使えません。

 上右図の「.仮設工事」をダブルクリックしますと左図の「工種属性設定」画面が開きます。これは科目を選ぶと必ず開く画面です。
 この画面で木造建物等の「区分」選択、「諸経費」の設定、「地区別補正率」の決定を行います。
 諸経費の計算方法として「建物」は従価率(金額により率が変動)その他は25%が初期値となります。
 上右図のように設定した科目名が数量計算書にコピーされるとその科目属性(区分)により科目名の文字色が「木造建物」の場合は「青」、以下「工作物=赤」「非木造=水色」となります。つまり科目の色単位でひとつのブロック(科目番号1〜5など)が形成されることになります。
3.部位
 部位の入力は参照表からのコピーが早くて確実です。
 部位のセルをクリックしておき(カレントにする)マウスの右ボタンをクリックします。
 開いたポップアップメニューから「語句参照表」を選択すると「部屋名」の一覧表(下図は登録内容の例)が開きますのでそこから目的の部屋名を選んでください。なお部屋名一覧のような語句参照表はその内容を自由に編集することができます。
4.式の入力
 式は四則演算が可能です。演算記号は、+⇒+、−⇒-、×⇒*、÷⇒/ であらわし、入力モード(状態)から脱する(フォーカスがほかへ移る)と通常の演算記号に変換されます。また「{( 等の多重括弧も入力中は ((( にしておけば「{( に自動変換されます。また式の中に演算記号以外の文字があっても正常に計算されますが原則的にそれらの文字は全角にしてください。
 式を入力するには式のセルをダブルクリックして入力モードにします。カレントセルが計算式にある場合で(下図)半角数字ならダブルクリックをしなくても自動的に入力モード移行します。
 例えば [3.6+{(1.5+2.2)×1.0}+{(2.2+1.2)×1.5}]×1.1 を作成する場合は
 ここでキーボードの「Shift」を押しながら「Enter」キーを押下すると下図のようにその解を取得できます。
 さらにその解を右側の「計」「数量」へコピーするには上部コマンドの[計入]をクリックします。

 なお上図のように式がすべて表示されなくてもエクセル上では自動縮小によりすべて表示されます。
式の全体像を Kos上で確認したい場合は下図のように一時的にセルを広げることが可能です。
5.写真番号
入力キー [PageUp]
写真番号入力時のみ[PageUp]キーに「追」が登録されています。
入力キー [3]
入力キー [PageDown]
写真番号入力時のみ[PageDown]キーに「,追」が登録されています。
入力キー [4]
6.廃材処分費と小規模工事人工計上(図中丸印)の作成方法
【廃材処分費】

 廃材処分費は必要に応じて各科目ごとに作成します。
 廃材処分費を挿入するには、作成したい行をカレント(その行のどこかをクリックした状態)としておき、マウスの右ボタンクリックによるポップアップメニューを開きます。
ポップアップメニューにある「廃材処分」をクリックします。

 上右図内部の[工事名][対象数量]は直上の「科目名」と数量「計」から自動コピーされます。
歩掛コード参照歩掛コードを入力しておくと「部位・部屋名」セルが「コードxxxxより」となります。
単位廃材量参照歩掛より値を入力。
空隙率参照歩掛より値を入力。
廃材量計上記値により式が自動生成されます(表示のみ)。
廃材組成プルダウンメニューから組成を選択します。
単価上記単価(表示のみ)。
【小規模工事人工計上】

 「小規模工事の為 x 人工計上」の基本文は参照表にありますのでそこからコピーしますが、ここではその参考としての実際の単価による「式」を作成します。
 人工計上参考設定行を挿入するには、作成したい行をカレント(その行のどこかをクリックした状態)としておき、マウスの右ボタンクリックによるポップアップメニューを開きます。
ポップアップメニューにある「人工計上参考設定」をクリックします。

 上右図内部の[E][F]は直上の単価行より自動コピーされます。
A(数式)仕上げ材等Cの数量。
B(Cの単価)仕上げ材等Cの単価。
C(コード)仕上げ材等のコード。
D(A×B)数量×単価=金額。
7.住所等個別情報
「工期」などのように青く表示された項目については、それをクリックすることにより下図のような参照表が開き、その中にある語句を入力ボックスにコピーすることができます。